奈良筆 赤ちゃん筆 筆の起源 特定商取引法に基づく表示
奈良筆
  ワープロ全盛の時代、筆との縁は、ますます薄くなるが、筆の産地として、1200年の伝統を持つ奈良では、今も「奈良筆」作りが脈々と受け継がれている。

  作業場の机の端には、金櫛(かなぐし)という目の粗い櫛が一本。それに小さなコテのようなもの、物差しなど、筆作り7つ道具が置かれている。机の前には、材料となる毛がそろえてある。羊・馬・鹿・狸・猫・イタチ・貂(てん)・兎・リス・ムササビ・山羊など十数種から選ぶのであるが、その生息地、捕獲時期、体毛の採取部位などによって毛の質は,違ってくる。そんな多様な毛の中から書き手の好みに合わせた最適な毛を選び,組み合わせる技術は、筆匠の永年にわたる豊かな経験と努力によるものである。

毛がそろえば,筆作りが始まる。機械は,一切なく,仕上がりまで職人の指先ひとつ。毛は,ぬるぬるしていて水も墨もはじいてしまうので,灰をまぶして,脱脂作業をする。そして金櫛を右手に持ち,左手の親指を人差し指で少量ずつ握った毛を丹念にときほぐしていく。これを何回となく繰り返す。その後,行われる練り混ぜという毛をたたき伸ばしたりして混ぜていく仕事が不充分だと使い心地の悪い筆になってしまうという。

この練り混ぜにより、穂先の仕上りに絶妙の味をもった「奈良筆」が生まれる。さらに,作業は,そろえた毛の根元部分を麻糸でくくりコテで焼き固める苧(お)締めへ。繰込み、仕上げの各工程を経て、最後に仕上った筆軸に刻字、燒印、または印刷ラベルなどで筆銘を入れて完成品となる。一人の職人が、選毛から仕上げまでの24工程を行うのが,奈良筆の特徴である。


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